【オウム死刑執行】上祐氏 「深くおわびしたい」

オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した7人への死刑執行について、元教団幹部や司法関係者からはさまざまな声が上がった。

 後継団体「アレフ」から分派した「ひかりの輪」の上祐史浩代表(55)は記者会見し、「オウム真理教の犯罪に関しては、その当時、私も教団で重大な責任を有していた。被害者、遺族の皆さんに深くおわびしたい」と改めて陳謝した。

 松本死刑囚への思いについては「離反し批判してきたので、(松本死刑囚から見て)裏切り者になる。10年以上、一種の緊張があった。その微妙な緊張感が少し落ち着くかというのが率直なところ」と心境を明かした。

 アレフは今年3月、「麻原尊師らの死刑執行を強行しようとしているのか。もしそうであるならば、取り返しのつかない重大な禍根となる」とのコメントをホームページで公表していた。執行後は新たなコメントは出していない。

 検察からは「執行は当然」との見方が相次いだ。ある幹部は「何の落ち度もない多くの人々が無差別に殺害され、検察としても総力を挙げて捜査した事件。我々の仕事は終わるが、残されたご遺族の思いはさまざまだろう」と思いやる。別の幹部は「事件を知らない検事も多くなった。時代の区切りという感覚はない」と話した。

 日本弁護士連合会は「国家による重大かつ深刻な人権侵害」と執行に抗議する声明を発表した。7人のうち土谷正実死刑囚を除く6人が再審請求中だったという。【巽賢司、遠山和宏、金寿英】

毎日新聞2018年7月6日 20時30分(最終更新 7月6日 20時30分)
https://mainichi.jp/articles/20180707/k00/00m/040/110000c